日本 1 - 0 バーレーン 2008年6月22日 埼玉スタジアム(さいたま)
得点 内田
お互い、累積警告や最終予選をにらんでの警告上積み回避、ケガ等の理由による一部主力の不在でのチーム構成となった3次予選最終戦。
「マナマでの屈辱の借りは返す」とか戦前には監督・選手達から威勢の良い言葉も漏れてきたが、単なる消化試合。それが現実だ。
梅雨時の日本らしい激しい雨のピッチコンディション。気温21℃、湿度89%。
2分いきなり本田がFKを蹴る。俊輔を押しのけてだ、中々頼もしいぞ。しかしDFに当たる。
続いて中盤奥から出されたボールに飛び出した佐藤がペナルティ・エリアで倒されPK。
俊輔が蹴ったボールはコースが甘く、GKがクリア。
俊輔にとって代表でのPKはどうも相性悪いようだ。

日本は出足の早い中盤からのディフェンスでボール奪取してはサイドに展開。安田、内田を使おうという意図は見えるが俊輔ら中盤とのコンビネーションはイマイチだ。
11分ペナ外中央右よりからのFKを俊輔が蹴り、クリアされたボールがバーレーンの前線に渡りカウンターを食らう。中澤が振り切られ肝を冷やすが、ラストパスの精度が悪く事無きを得る。
これがイラン、韓国相手なら確実に1点取られていただろう。
センターバックのスピード不足。いつか痛い目に合いそうだ。
その直後、左サイド奥に進出した本田から玉田にパスが出、玉田が右足でシュートを放つも威力が無くGKがキャッチ。
17分には左CKからファーの闘莉王が合わし切れずゴールキックに。
その直後も前線に残った闘莉王が玉田からのクロスを頭で落とすが佐藤が追いつけない。
しかし、前線に高さの必要性を感じさせるシーンだった。
本来は巻あたりにがんばってもらわないといけないんだろうが・・・
28分には右サイドから若干中に持ち込んだ内田からペナ内左でフリーの玉田にパスが通るが、左足アウトにかけた玉田のシュートはジャストミートせず。
惜しいシーンだがここは決めたかった。
その後も圧倒的なポゼッションから時に中央、時にサイドと日本ペースで進むがセンタリングやクサビのパスに精度が無く決定的場面を作れない。
バーレーンは形は荒いがカウンター時にはFWの2人だけでフィニッシュにまで持っていく力を持っている。
40分にはバーレーンのミドルシュートがスリッピーなピッチを滑るように楢崎を襲うが何とかセーブする場面も。
ポゼッションは7:3で日本だが、危険な場面の創出度では五分五分だ。
44分、本田が倒されて得た中央右より35m地点でのFKを遠藤が蹴り、ボールはバーレーンGKの手を掠めてクロスバーに。日本は4人がゴール前に詰めており一番左に居た本田がバーの跳ね返りを左足でプッシュするがバウンドが合わずヒットできず。
そのまま前半が終った。

後半は立ち上がりこそバーレーンが押し込むも、5分過ぎからは見慣れた光景=日本のポゼッションの時間帯が続く。
しかし危険な場面をつくるのは圧倒的にバーレーンだ。
バーレーンには失礼だが、この程度の相手に苦戦しているようでは9月からの最終予選は危ないぞ。
そういえば遅攻からの展開で得点したことって最近あったっけ?
12分ようやく左の安田と本田のコンビネーションが見られた。安田からのパスに走り込んだ本田のクロスはDFにカットされたが・・・
15分にも抜け出たバーレーンFWと中澤のスピード勝負という場面が。
中澤が倒されて日本ボールとなったが、危なっかしいシーンだ。
18分俊輔の左CKも簡単にクリアされる。
セットプレーにも一工夫ほしいところだ。
19分、佐藤OUT⇒山瀬IN。
20分バーレーンFKのクリアから左サイドでボールキープした山瀬が前線に抜け出た選手にスルーパスするも球足が早く追いつけず。
走り込んだ選手は何と中澤!
役割逆だろ、それ。
どうもチグハグだ。
23分にはキープしてDF3人をかわした俊輔からスルーパスが山瀬に。
山瀬が何とかつま先でヒットさせるも勢い無くクリア。
やはり違いを創出できるのは俊輔なのか・・・
26分、中盤での俊輔、遠藤らのパスワークからボールが渡った玉田が遠目からシュート!
しかしボールは浮き、バーの上を越えていく。
バーレーンみたいにグラウンダーで蹴らんかい!
27分、日本は”押さえの切り札”今野を投入。安田がOUT。
その直後、右サイド内田からのクロスが中央ペナ手前の玉田へ。玉田が体を半身にした上手いフェイントで空間をつくりシュートするが枠に行かず。これは決めないとイカンだろう。せめて枠に飛ばさないと。
33分にも左から中に切れ込んだ俊輔からのパスを受けた玉田が右足シュートするもDFにブロックされる。
俊輔はどうも中に意識が行き過ぎているようだ。
34分本田OUT⇒巻IN。
もうこうなったらカッコつけて回している場合じゃないだろう。
サイドから敵DFのギャップを作って放り込みだ。
ところが前に中に急ぎすぎる日本。
どうもねー、プレーの選択肢が違うと思うんだが。
38分にようやく内田のクロスに巻と山瀬が飛び込む場面が見られるも、続かない。
40分に左奥に出た今野がクロスを送るもDFがカット。
違うって、もっと高いボールにしないと巻投入の意味無いじゃん。
本職でない今野には酷な注文かもしれないが。
ここにきて闘莉王は前線に上がりっぱなしだ。
そして世にも奇妙な得点が。
放り込みの流れの中からバーレーンDFのクリアを内田が何気なく中にヘッドで送ったボールがGKの前に。
そこにだめ元で走り込んだ巻。
巻の突っ込んでくる必死の姿が視界の隅に入ったのか、あるいは巻の荒い鼻息にビビッったんだろうか、目測を誤ったGKの目前でバウンドしたボールはGKの頭上を越えてそのままゴールへ。
内田はうれし恥ずかし代表初ゴールだ。(写真は勢いでそのままゴールネットに突っ込んだ巻)

こういうゴールがあるのもサッカーだが、何も代表戦のこんな場面で出なくてもいいだろう。
恥ずかしい。
そのまま終了してグループ1位で最終予選を突破した日本。
断言しよう。
こんなサッカーじゃ最終予選は勝てないぞ。