再び青い悪夢

サッカー日本代表の戦いを検証。

W杯アジア最終予選 バーレーン VS 日本

バーレーン 2 - 3 日本  2008年9月6日 マナマ バーレーン
得点 中村俊輔、遠藤(PK)、中村憲剛

1994年アメリカ大会はオフトでドロー。
1998年フランス大会は加茂で勝利。
2006年ドイツ大会はジーコで勝利。

予選を戦った直近3大会での最終予選の初戦成績だ。
オフトの時は本大会出場を逃している。
2010年南アフリカ大会に向けての今回はどうなのか?
直前の国内組だけでの国内合宿では大学生に練習試合で負けて”最弱”と言われた現チームだが・・・

現地時間21時30分キックオフで気温32度。
もうすっかりおなじみのマナマの会場は芝が所々はげているように見えるが、堀池さんのレポートによるとピッチ状態は良好のようだ。

ファースト・シュートは日本。
3分半頃、中盤からドリブルで持ち込んだ松井がやや遠目からシュートするもジャストミートせず。
ボールは力無くキーパーの胸に収まる。
局面でのポゼッションは日本、奪ってからのスピードある攻撃はバーレーン、という序盤戦は互いにジャブの応酬に終始。
テクニックに勝る日本が徐々にペースを握り始め、9分過ぎに良い展開から左サイドの阿部がほぼフリーでクロスを送るもゴールラインを割る。
9分30秒頃には立て続けに右サイド内田の中央への切れ込みから田中の反転からの左足シュートもGK正面。
このあたりで先制点が欲しいところだ。
15分、ポストに入った玉田が倒されFKをゲット。ゴール正面やや右寄りだ。

キッカーは中村俊輔。
フェイクで入った遠藤がカベの集中を逸らし、俊輔が左足を一閃!
ボールはカベの足元を”矢のように”(by松木さん)一直線に射抜き、ゴール左に突き刺さった!


日本先制。

この後逆にバーレーンの時間帯となり押し込まれる日本だがディフェンスが踏ん張る。
バーレーンは細かくパスを繋ぎつつゴール前では個人のスピードとテクニックに賭ける、というスタイルで来ている。
ロングボールを蹴って、前線を走らせるというスタイルから転換したようだ。
アラブ特有の妖しい音楽(コーラン?)がエキゾチックかつ鬱陶しい。

28分左CKからの展開では玉田の左足、そのこぼれを阿部が右足で枠を捉えるがGKがフィスティングで逃れる。

ここまで見てきて組織力、個人技共にやはり日本が優勢だ。
しかし足を使うサッカーはミスのスポーツでもある。
時折カットされる中盤での横パスが致命傷にならなければ良いが・・・

体力的にキツイ30分過ぎあたり、両チームにケガ人が出て一服。
そして前線で田中のチェイシングも復活。
バーレーンに自由にプレーさせない。
40分にもペナルティ右にドリブルで切れ込むなど、キレも良い。
42分ペナ左で玉田が倒されて得たFKを遠藤がグラウンダーで中央やや後方に流し俊輔がシュート。
当たり損ね気味のボールがDFの手に当たりハンド。PKだ。
キッカーは職人 遠藤。
いつものように右にコロコロ転がし2点目。


セットプレーばっかりだがOKだ。勝ちが全ての最終予選。アウェーで時間帯も最高な追加点だ。
そのまま前半終了。

いい感じだ。

玉田、田中という俊敏な2トップの動きや守備時のチェイシングにバーレーンDFも言い争いを始める程手を焼いている。
いつになく日本の試合巧者ぶりが目立った前半だった。

後半攻勢をかけるバーレーン。
ペナ右からのFKを弾く日本。
バーレーンは日本の守備の穴を突く、というよりはフィジカルで無理やりねじ込んでくるという風情の攻撃でボディブローのように日本ディフェンスの体力を奪ってきている。
GK楢崎も忙しくなってきた。
クロスやCKが日本ゴール近辺の中空を行ったり来たりするが大事には至らない。
詰めの部分でのバーレーンの荒さにも助けられている。
15分頃になってようやくパスワークによって日本のポゼッションが高まってきた矢先、バーレーンが選手を2人入れ替えて来た。FWの総とっかえだ。
18分、攻勢をかけて来たバーレーンが波状攻撃で日本ゴールに迫るもフィニッシュに精度を欠き、得点に繋がらない。
20分田中が上手いドリブルで右ライン際を突破。
これをバーレーンの2番が倒して2枚目のカードで退場。
すばしっこい2トップによる執拗なイライラ作戦の勝利だ。
自ら試合を壊してくれれば助かる。

24分 松井OUT⇒中村憲剛IN。
松井は前半に受けたイエローカードによる警告の累積で次戦(ホームでのウズベキスタン戦)出場できない。
なので中盤を再構成する意味合いも含めた、ポゼッション重視のメッセージを込めた交代だろう。
俊輔は下がり目でパス回しをオーガナイズ。時折遠藤や憲剛がスイッチを入れるパスを出し、それに連動しての攻撃も見せる。

30分にはDFからボールを奪った長谷部がゴール枠右上隅にあたるシュート、そのこぼれを拾った田中もシュートするがバーに当ててしまう。
この辺は決めとかないと・・・

32分玉田OUT⇒佐藤IN。

この時間帯、かなりルーズになったバーレーン・ディフェンスに対しフレッシュな憲剛や佐藤が突っかけ、チャンスを得るが決めきれない。
ここは大事に行って引導を渡す3点目を見舞いたい所なんだが、日本もフォローの動きが減ってきている。
だからか、今野をスタンバイさせる岡田監督。

38分には中盤深い位置からの憲剛からのパスに、幽霊のように抜け出た俊輔がノートラップで左足にミートするが枠に行かず。さすが、中村憲剛の視野は広い。

39分 長谷部OUT⇒今野IN。

直後、中央でボールを受けた中村憲剛が左足を振りぬくと、バーレーンDFに若干あたりコースが変わってゴールに吸い込まれ3点目。

楽勝ムードに気が緩んだか、右からの長いクロスがペナ左のバーレーン選手に渡り1点を献上。
続けざまに闘莉王のヘッドでのバックパスがGK楢崎とDF陣の逡巡を生み2点目を献上。
途端に盛り上がるスタジアム。
浮き足立つ日本。
中盤でもボールが繋がらない。
ロスタイムは3分。1人少ない相手に何をやっているのか?
とにかくガンガン来るバーレーン。
47分に日本ゴール前に放り込まれたロビングを楢崎がフィスティング。
危ない。
こぼれ球を何とか佐藤がキープして倒され時間を稼ぐ。

そしてタイムアップ。


これがサッカーなのかもしれないが、最後のバタバタ振りはみっともない。
ピッチ上で仕切れる選手が必要だ。今何をするべきか、選手達のベクトルを合わせられる選手が。
強烈なリーダーシップを取れる選手が現れないと、この先もっと厳しい状況になった時ヤバイよ。

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青い悪夢

Author:青い悪夢

”セルジオよりも辛口に、セルジオよりも流暢に”をモットーに、日々日本代表の戦いを検証しています。
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